LIXILグループ(東京都千代田区)は、連結子会社の中国の水栓メーカー、ジョウユウの破産手続きに伴い、2014年3月期~2015年3月期の間で合計332億円の損失を出したと発表した。
さらに、今期は最大330億円の損失を計上する可能性があることを公表した。連結純利益は前期比86%減の30億円になる見通し。
6月8日に開催された決算発表会にて藤森義明社長兼CEOは「ジョウユウ問題はあるにしても運転資本の改善は進んでおり、財務体質は損なわれていない。事業基盤は盤石、引き続きグローバル戦略は継続していく」と強調した。
ただし藤森氏は「中国市場でのビジネスが遅れることは確か」と話した。ジョウユウは中国に約4000の拠点を持つ水栓メーカーで、この流通網が強み。LIXILではネットワークを使って現状300億円程度の中国市場での売上高を拡大したい考えがあった。
なお、ジョウユウは独水栓メーカーグローエの子会社。LIXILが2014年1月にグローエを買収した際に手に入れていた。ジョウユウは今年4月中旬に不正会計の疑いがもたれ特別監査を実施していた。負債などの額が財務報告と異なる事が判明し、破産手続きに入っていた。

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