新たな技術で、面倒な家事を自動化しようする動きが高まっている。この背景には、忙しい共働き世代の増加、重労働を避けたい高齢者ニーズの高まりがある。幅広い年代で需要が見込める自動化技術開発に、メーカー、ベンチャー企業が熱を上げている。
洗濯・乾燥・折り畳みが1つでできる「ランドロイド」。
服を認識することで、家族ごとに服を仕分けることもできる。
すべての機能を搭載したモデルは2019年に発売予定
洗濯・乾燥・折畳をワンストップで
高さ2メートル、幅4メートルの真っ黒な立方体。大きめのクローゼットのように見えるこの商品、実は洗濯から乾燥、さらに折り畳みまで行うハイテク機器だ。
全自動洗濯乾燥折畳機「ランドロイド」を開発したのは、セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズ(東京都港区)。カーボンの加工会社から生まれたベンチャー企業で、これ以外にも、いびき防止の鼻腔挿入チューブやオーダーメイドゴルフシャフトなど、これまでなかったユニークな商品を開発・販売している。
ランドロイドの発案者でもある阪根信一社長は、「洗濯と乾燥は自動化されているのに、折り畳みはない。大手メーカーも開発した経緯はあるのに、世に出ていない」点に着目。2005年から開発を始め、10年の歳月をかけ、完成までこぎ着けた。
機械で衣類を折り畳みする際にネックとなるのは、シャツ、ズボン、靴下など、種類によって畳み方が異なること。この複雑な行為を可能にしているのが、優れた画像認識機能だ。

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