家庭のエネルギー消費の中で給湯による消費エネルギーは、全エネルギー消費量の約3割とされ、依然高い。低炭素化社会の実現を推進するうえで、家庭用給湯機の省エネ化は先延ばしにできない大きな課題だ。これを解決する1つとして、進化した省エネタイプ給湯機器「エコキュート」がある。
エコキュートの一例
最近は幅が広いスリムタイプや奥行きが狭い薄型タイプもあり、設置場所が選びやすくなっている。
タンクを2つに分けて薄型にし、省スペース化したエコキュート給湯器の一例。
画像提供/コロナ
高効率給湯器の代表がエコキュート
住宅で消費するエネルギーの3割は給湯だ。そのため、高効率給湯器に交換すれば、費用対効果が非常に大きく、原価回収年数が短くなる。その高効率給湯器の代表がエコキュート(Eco Cute)だ。
一般社団法人の日本冷凍空調工業会が、エコキュート購入者(東日本大震災後に購入)に行ったインターネット調査によると、エコキュートの購入満足度は、96%と非常に高いことが分かった。
実際のランニングコストは4人家族の場合、ガス給湯器の5分の1から8分の1になると言われる。
価格は? ⇒本体70~100万円台
エコキュートの本体価格は、タンクの容量や機能によって異なるが、工事費を除いた本体価格は70~100万円台程度。
高い給湯効率と割安な夜間電力を組み合わせることにより、電気代は従来のヒーター式の30%程度まで下がる(地域・電気料金契約により異なる)というデータもある。
また、地方自治体によっては補助金制度を設けているところもある。
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