瓦の屋根は風合いがあり、特に日本の住宅にはふさわしい。しかし、重量が大きい点は、耐震性からはマイナスにもなる。最近の瓦は軽量化されたものが開発され、躯体への負担を軽減することができる。
20%ほど軽くなった三州瓦。スパニッシュ瓦をイメージした、洋風住宅にも似合うデザイン
写真提供/鶴弥
風合いを残す軽量瓦
躯体の構造にもよるので一概には言えないが、木造住宅の屋根材は軽い方が耐震性に優れる。粘土からできている瓦は屋根材の中では重い方で、耐震上は有利でない。
伝統的な粘土瓦でも軽量化された瓦がある。約20%軽量化した瓦では、1枚の重さが約2900g。この瓦に葺き替えると、屋根全体で約1トンもの軽量化をした計算になる。躯体への負担は大きく軽減される。

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