世界のハウズから vol.9
海外が再発見する日本の「畳」の魅力
日本発祥の伝統的床材である畳は、今や国を飛び越え、海外にも広がっています。世界各国のハウズにも畳のある和の空間はたくさん掲載されています。
現代の畳には、い草、和紙、ポリプロ材、木質材と様々な素材が使われていますが、伝統的な畳とは、わらを糸で刺し固めた畳床(たたみどこ)を、い草で編んだ畳表(たたみおもて)でくるみ、畳の長辺2つに畳縁(たたみへり)をつけたもの。
畳の歴史は古く、古事記や日本書記に「畳」という記述が見られるほど。当初はござのような畳を重ねて板の間に敷き、寝具として使っていたと考えられており、私たちが知る畳の構造になったのは、平安時代以降です。鎌倉~室町時代になると、書院造りの影響で畳を部屋全体に敷きつめるようになりました。しかし畳は高級品とされ、身分による使用制限があったため、庶民のものとなったのは江戸時代のことでした。
今や誰もが楽しめるようになった畳。日本では、昭和の住宅には必ずといっていいほど畳敷の和室が見られたものの、現在は新築で畳を採用した部屋が少なくなってきています。畳発祥の国としては嘆かわしいですが、逆に世界では、畳の魅力に引かれ、自由に使いこなす愛好家が増えてきています。自宅に茶室のような部屋を設けたり、ベッドルームに畳を敷いたり。日本旅行で畳に魅せられ、自宅に採り入れる人が多いようです。もちろん、素材については、必ずしも伝統的ない草に限らず、その土地の気候に合わせたものを選択することが多いようです。
この記事では海外のHouzzの事例から、畳の魅力をあらためて再発見していますので、ぜひご覧ください。
*詳しくはオンライン記事でご覧ください。
http://www.houzz.jp/ideabooks/78858967/list
*他にも、ハウズのウェブマガジンは世界15ヵ国で制作したさまざまな特集記事を掲載しています。
http://www.houzz.jp/ideabooks
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