マスタープラン一級建築士事務所、「第36回住まいのリフォームコンクール」国土交通大臣賞受賞 マンションに木のぬくもりを
第36回住まいのリフォームコンクール
国土交通大臣賞 : 浦和の家
マスタープラン一級建築士事務所
畳の小上がり、一段低いリビング...家族4人、それぞれの居場所を
無機質なRC造のマンションを木の香り漂う空間に。住宅リフォーム・紛争処理支援センターが主催する「第36回住まいのリフォームコンクール」で、国土交通大臣賞に選ばれたのは、このマンションリフォームを行ったマスタープラン一級建築士事務所(兵庫県西宮市)。代表の小谷和也氏に設計のこだわりを聞いた。
LDK全体。中央の柱を軸にして、左がキッチン&ダイニング、手前の一段下がっているところがテレビのあるリビング。柱の右奥が小上がりの畳スペースだ。なお、今回の全面改修費は2100万円。
杉床は通常の倍の厚み
受賞した物件は埼玉さいたま市にある築16年、76平米のマンション。50代夫婦と、20代の子供2人が住む家だ。
印象的なフローリングは厚み30mmの杉の無垢材。マスタープランは全国的にも珍しいマンションリフォームに特化した設計事務所なのだが、特に売りにしているのが「建築家とつくる木のマンションリノベーション」。床材は奈良県吉野杉で材木店とともにマンション改修用に作ったこだわりの逸品。厚み30mmは一般品の倍だ。
小谷和也 代表
「杉で、この厚みにこだわる理由は、1つは山に木が余っているということ。戸建てにだけではなくて、マンションにも使うことで林業問題解決に貢献できるのではと思っています。それと、杉は日本に古くからある材料で、かつ、性能も高い。吸放出性があり、足触り、踏み心地も良く、温かみがある。遮音性も高いですしね。当然、傷や汚れは付きますが、削ればメンテできます」(小谷代表)
杉というと節もあり、和風な家に仕上がりそうだが、ちょっとした工夫で北欧家具にも合う空間に仕上げられると小谷代表は話す。「床を張るときに一つ一つの床材の節の量や色合いを見て、例えば節や赤みが少なめなものを過ごす時間が長いリビングに、多いモノはその他の目立たない場所に使っています」
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