写真撮影だけで距離計測
写真を撮るだけで現場調査が可能になる―そんなリフォームの現場作業を変えるかもしれない機器が誕生した。リアリムジャパン(福岡県福岡市)が代理店販売する写真計測器「BLK3D」だ。距離の特定だけではなく、間取り作成までできる同商品の概要や使い方について柴田貫之CEOに聞いた。
AIで計測したい箇所の距離を自動で検出
2回撮影するだけ
同社が販売するのは、ライカジオシステムズ(東京都港区)が今年2月に世界同時発売した写真計測器「BLK3D」。最大の特徴はスナップ写真を撮るようにターゲットを撮影するだけで、ほぼ正確な計測ができることだ。
使い方は簡単で、アプリを起動したら計測したいターゲットを少しだけずらしつつ2回撮影するだけ。オートとマニュアルの2モードがあるが、オートの場合はそれだけでAIが認識したターゲットの測定値が表示される。計測したい場所のエッジもコンピュータが自動検出。AIの判断が間違っている場合はマニュアルモードに切り替え、測定したい箇所を撮影画像上でタップすれば測定値が表示される。
誤差は1mm
気になる測定値の誤差範囲は被写体までの距離、また撮り方によって変わるが、同社が推奨する2.5メートル以内であれば、ピンポイント撮影の1Dで1ミリ、正面撮影の2Dで3ミリ、斜めから撮る3D撮影で6ミリ程度。距離が離れるほど誤差が大きくなるが、7.5メートル以内の距離であればさほど大きな数値差は生まれないという。
さらに、計測データとオートCADを連動させて3D図面を作成することも可能。逆に、撮影した図面やPDF図面に撮影画像を紐付けることもできる。
本体容量は64ギガ。写真データは最大5000枚程度まで保存できる。日付やプロジェクトに合わせたフォルダ整理機能も搭載。ただし、写真1枚あたりのデータが10メガほどあるので、パソコンに移すときはWi-Fiよりケーブル接続を推奨している。OSはアンドロイドで、ビジュアルも操作性もスマホとほぼ同様。重さは480グラムで、作業ズボンのポケットに入るサイズ感だ。
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