カビを採取・分析、効果的な薬剤を調合
リフォームで年間4億2000万円を売り上げるタカラ産業(岡山県津山市)は、カビの除去と予防を行うオリジナルの「FRS工法」を活用して他社との差別化を図っている。同工法単体での売り上げは、2年間で3000万円ほど。
市販のカビ落としでは対応しきれないカビを除去し、予防も行う
「FRS工法」とは、特殊な薬剤を用いることで、市販の除菌剤では除去が困難な重度のカビ被害でも解消し、予防もできるというもの。住宅の浴室の壁面や天井、外装に使われることが多い。1坪ほどの浴室の場合、施工にかかる時間は約3時間で、費用は3万円ほど。単価は大きくないが、他社にないサービスである強みを生かして、新規ユーザーの獲得やリピート受注によるOBとの関係強化につなげている。
近年は、費用を抑えつつ浴室をきれいにしたいホテルや旅館、ユーザーの健康被害に敏感な病院や介護施設での利用も増えてきており、1案件当たりの売り上げは拡大傾向で、数百万円規模になるケースも少なくない。加えて、豪雨や台風による浸水被害にあった住宅でのニーズも増えている。

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