「建設キャリアアップシステム」にも影響が
コロナショックで職人の仕事が減少している。4面で報じた職人へのアンケート調査(ツクリンクが実施)に対し、芝浦工業大学の蟹澤宏剛教授が分析リポートを寄稿した。業界一体となった産業にしていくことが重要だと指摘する。
《コロナウイルスの建設業への影響について》
Q.コロナウイルスの影響は?(1524件の回答)
※ツクリンク調べ
休業補償がない技能労働者
コロナウイルスの影響が建設業にも急速に拡がっている。足下では工事の中断、中期的には予定されていた工事の中止、そして長期的には景気減退による設備投資の抑制に伴う建設投資の縮小である。製造業の国内回帰による需要予測もあるが、当面、インバウンド需要の回復は見込めないであろうから建設業には厳しい状況が暫くは続きそうである。今回のアンケートでも、それぞれの影響について危惧されていることがわかる。
感染拡大の懸念からの工事の中止については、大手ゼネコンだけでも数千件に及ぶ。これにより数十万単位の技能労働者が働く場を失っている。住宅現場などでも、施主や近隣から工事の中止を要請されるケースが増えていると聞く。今回のアンケートでも、既に影響が出ているとの回答が半数を超え、1カ月先にはと3カ月先を加えれば4分の3がコロナウイルスの影響があると回答している。
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