コロナ禍でイベントや来店を促すチラシ集客を控えざるを得ない中、ウェブ集客を強化する企業が増えてきている。窓・ドアリフォームに特化し濃い内容のサイトを立ち上げたり、オンライン上でバーチャルなショールーム体験ができたり、各社工夫を凝らす。
MDハウス
窓、玄関リフォーム、年900件超
窓、玄関ドアリフォームを年間900件超手掛けるMDハウス(大阪府箕面市)は2つのサイトを使った集客に注力している。売上高は前期3億8000万円。約6割は元請けで、ネットからの注文で2億円以上の受注がある。ウェブに注力した結果、2021年5月期は4億5000万円を見込み、コロナ禍でも業績を落としていない。
「窓とりかえま専科」と「玄関ドア専科大阪店」のホームページではログを定期的に更新し、ウェブからの流入を増やしている
集客の肝が「窓とりかえま専科」と「玄関ドア専科 大阪店」というサイト。窓サイトでは窓だけの情報を徹底的に紹介し月25~30件受注。ドアも月30件ほどで、2つ併せて月60件を受注する。ほぼ新規顧客。平均単価は窓で13万~14万円、ドアで25万円ほどだ。
特に施工事例と現場日記が充実し、数多くの注文があり、繁盛ぶりが感じ取れる。
また、更新する記事もキーワードに引っかかりやすくする。例えば「インナーバルコニーに窓サッシを設置して、洗濯物も安心な空間に(和歌山市)」といったタイトルがそうだ。
十分な情報発信が効いており、「現調に行けば7割は契約になる」と三柴大輔社長は話す。加えて、補助金の話もすることで高い成約率をキープする。
昨年の緊急事態宣言時は問い合わせが前年比9割も落ちたが、秋口以降から40万~50万円単位の高価格な窓、玄関リフォームが増加。カードをかざすだけでドアが開くスマートドアが人気だ。
今後もウェブ集客をより強化する。

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