中小工務店をサポートする「ZePlus」
専門商社の山善(大阪府大阪市)が提供する「ZePlus」は、ZEH住宅を扱う中小工務店に向け営業面、設計面などのサポートをトータルで提供している。取扱店数は50社を突破、2022年3月までに累計100社を目指す。
国が2030年までにすべての新築住宅をZEHにすることを推進している中、人員の少ない中小工務店では制度の中身に追いついていないのが現状だ。そうした中小工務店に向け、大手ハウスメーカーに負けないZEH住宅造りのため、集客から契約までサポート。営業トークマニュアルの作成、定期的な勉強会の開催、ユーザーの五感をくすぐる写真撮影の方法といったユニークなマニュアルも用意している。
また、現段階の間取りで外気の性能がどうなっているか事前検査をしたり、同社独自のソフトでZEH住宅の場合の光熱費のシミュレーションサービスも提供。「月々のローン金額は気にしても、光熱費は気にせずに住宅購入をする人が多い。ZEH住宅にしたほうがのちのち得な場合があるので、このサービスは好評です」(住建事業部・堀佑一郎氏)
実際にZePlusを導入した島根県の会社は、営業のトークマニュアルの活用で、モデルハウスでの性能住宅の訴求に成功。2割ほどの単価アップに成功した。また三重県の会社では、住宅営業未経験者が本ツールを活用したことで半年間で5件の成約を獲得した。
費用は入会費と月会費は5万円、他に初期導入費が25万円。今後は打ち合わせに時間をかけられない人など独自で選ぶセレクト型の企画プランや家具のサブスクリプションの導入を予定している。

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