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タカショー、「提案」のハードルをゼロにする展示会開催

タカショー、「提案」のハードルをゼロにする展示会開催

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外構提案を取り入れるリフォーム店が増えている。背景にあるのは、ウィズコロナという新たな生活様式。家時間を豊かにしたいという消費者ニーズは、一過性ではなく新たなスタンダードになりつつある。外構提案のハードルを下げるプロダクトを展開し、10月7日、8日には体験型展示会「タカショーガーデン&エクステリアフェア」も予定するタカショー(和歌山県海南市)の高田康平常務執行役員は、「展示会では、誰もが『これなら提案できる』と思えるプロダクトを用意している。外構の導入は、リフォーム会社の商売発展に必ずつながります」と話す。

リフォーム会社こそエクステリア・ガーデン導入を

ガーデン&DX提案ブース

外構提案で単価が100万円アップ

──外構提案をスタートさせたリフォーム会社が増えているそうですね。

思うように外出できない生活の中で、ガーデン需要が伸び続けていますからね。中でも売れ行き好調なのが、テラスやデッキといったリビングの延長線上に設置する商材。これらはリフォーム会社さんにとっても、リビングリフォームの際に併せて提案しやすいはずです。実際に、こうした外構提案を取り入れることで、リフォーム単価アップにつなげている会社も増えています。

――施工や仕入れに苦労することは?

ほぼないですね。植栽工事などは別ですが、フェンスやデッキの設置はリフォームの職人さんなら対応できますし、仕入れもあらゆる問屋さんから当社とつながるルートがすぐ見つかります。

──「提案」はどうでしょう?専門性がないと難しいのでは?

弊社が開発した外構提案アプリ「メタバガーデン」をつかえば誰でもすぐに提案できるようになります。AR機能により、実際の現場でスマホやタブレットをかざせば商品を試し置きして見せられますし、この7月に追加したCG合成機能をつかえば、撮影した現場写真やパース画像に商品データを貼り付けて設置イメージを提案できる。色やサイズ変更もタップするだけですし、パッケージ商品なら空間デザイン提案がさらに簡単。シンプルな操作性にとことんこだわりましたので、アプリに苦手意識がある方でも、触っていればすぐに使えるようになります。

──実際にこのアプリを導入した会社ではどのような成果が出ていますか?

ある大手リフォーム店ではデッキ、日よけ、家具といったパッケージ提案によって、100万円強単価をアップさせた事例が多く出ています。実際に成果につながったことから、より積極的に外構展開を始められましたね。もちろん、協業する上で外構商品の基礎知識についての勉強会などはさせてもらいましたが、やはりアプリが提案のハードルをぐっと下げたようです。

リフォーム提案ブース

今後数倍は伸びる外構需要

――10月の展示会では、そのアプリも実際に体験できるのですね。

はい。会場入り口付近にデジタルショールームを用意し、アプリをはじめとしたデジタルプロダクトを体験できるようになっています。目玉は、この8月にリリースしたばかりのアプリの新機能、スマートグラスです。KDDIのスマートグラスと弊社のアプリが連動した機能で、360℃広がる現場の仮想空間内を歩きながら、商品の設置イメージを体感できます。スマホ端末とグラスを接続することでスマホがリモコンに変わり、手元で商品選択や配置をコントロール。対応端末は5G回線の付いたスマホなので、スマートグラスの本体価格と合わせても、初期投資は15~16万円程度で済みます。

――空間提案はユーザーとプロ側でイメージの共有が難しい。ARならイメージの相違によるクレームも抑えられそうです。

おっしゃる通りです。何より、リフォーム店としても庭の空間提案がぐっとしやすくなるのが大きいですよね。「タカショーガーデン&エクステリアフェア」ではほかにも、リフォーム会社が提案につかいやすいフェンスコーナーやパッケージ商品、家具や照明などもそろえています。外構にハードルを感じられている方も、1度覗いてもらえれば「これなら提案できる」と自信をもっていただけるはずです。

――外構マーケットの今後についてはどう考えられていますか?

結論からいうと潜在的な需要はまだまだあって、今後数倍以上に伸びると考えます。我々もこれまでに、WEB広告をつかってユーザー心理を掘り起こしてきましたが、庭という選択肢を一度知ったユーザーは潜在顧客であり続ける。実際に、当社のカタログを切り抜いて、施工店にその空間を依頼してくる方も増えています。問題は、その需要の刈り取り先がまだ限られていること。ユーザーと接点があるリフォーム会社は、そのニーズの刈り取り先として最も適した業種です。外構を導入される会社には随時勉強会等のサポートをさせてもらうので、ぜひ協業して、自社の商売をさらに発展させてほしいと思います。

高田康平常務執行役員高田康平常務執行役員

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