約3年間で粗利率を約10pt向上させたのが、塗装事業を展開するHOME CREATIONS(愛知県豊田市)だ。約3年前の粗利率は23%だったが、現在は32%を誇る。
現調徹底でコスト低下防ぐ
6月からSEO対策として自社ブログの記事執筆をフリーランサーに依頼している
同社では、利益確保のためにさまざまな工夫を手掛けている。まず、徹底した現場調査だ。以前は工事当日に必要な工事を見落としていたことが分かり、粗利率を下げるケースがあった。現在はドローンや高所カメラを用いて現状をしっかり把握した上で見積もりを作成し、粗利率低下を防ぐ。また、職人による下見を行うようにした。同社では営業マンが現地調査をした後、見積もりを作成する流れだ。現地調査で判断が難しい場合は、多少時間がかかっても職人に下見をしてもらい、より正確な見積もりを作成している。さらに、顧客への懸念事項の通達も行う。追加工事が発生する可能性を見積もりに記載することで、工事開始後に追加工事が発生しても顧客が受け入れやすくしている。
原価低減のための取り組みは、職人の手間代の交渉や低コスト商材の選定など。さらに、今後は新たな取り組みを行う予定だ。同社ではこれまで塗料を650色用意し、顧客がその中から選んでいた。これからは標準色として20色を設定し、標準色を選ぶと2万円の値引きが発生する。塗料の色を絞ることで無駄なく使い、コスト削減を狙う。梅村知由社長は「標準色はこれまでのお客様の6〜7割が選ぶような色。年間約200万円削減できる計算です」と語る。
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