下請けから元請け化、工務店の進出など、外壁塗装業の競争が激化している。「相見積もりはたくさんあります」と、どの会社の経営者も口をそろえる。そうした競争から逃れ、安定した売上を確保するために、差別化を打ち出す専門店が増えてきた。いずれも本紙初登場となる、4社のユニークな取り組みを紹介する。
【リポート/編集部 芦原拓】
CASE 1
事業多角化の実現
創業わずか5年で一年の売上が4億円超えを達成した外壁塗装店が京都にある。伊藤建装(京都市)の2020年12月期の売上は3億9000万円に対し、今期は5億円の見込みとなった。塗装が占める割合は6割で、現在は外装、内装、法人向けの営繕を事業の3本柱に据え、年400件ほどの工事を手がける。会社の立ち上げ時は塗装専門会社だったが、毎年1割ずつ、それ以外の受注を増やしてきたことが増収を後押しした。
ニュースレターで水回りのリフォームが可能な点を写真付きで記載
「なんでもできる塗装屋を目指しています」と、伊藤大輔社長は話す。事業の多角化を実現した背景は、2000世帯あるOB客からの口コミやリピートを増やしてきたことが理由だ。塗装の価格帯は100万円台が多いが、前期は1000万円以上の受注が4件あるなど、高単価リフォームにつなげている。
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