1年半で登録者数1万人突破
ニッカホーム中部(愛知県名古屋市)が展開するYouTube「ニッカちゃんねる」が好評だ。住宅リフォームのノウハウやユーザーが抱く疑問を解決する動画を配信し、チャンネル登録者数は1年半で1万人を突破した。YouTubeチャンネルを立ち上げたのは「ホームページのテキストや写真だけでなく、動画で詳しく情報発信するため」と動画の企画・制作を担当する増田俊介主任は話す。
YouTube「ニッカちゃんねる」
当初は自社のショールームに展示する商品の紹介を週に5、6本アップしていた。登録者数も再生回数もさほど伸びなかったが、続けるうちに再生回数が伸びる動画が少しずつ出てきた。その1つはメーカーショールームで撮影したもの。メーカーの社員にも出演してもらい、商品を紹介する動画の再生回数が伸びた。他には新築完成後の内覧ルームツアーや、蛇口やインターホンの取り替え、大掛かりなリフォーム現場の動画なども評価が高かったという。
一般に、YouTubeの登録者数は1万人どころか1000人を突破できずに挫折する場合が多い。1年半という短期間で1万人を突破できた理由は「研究と継続」と増田主任は話す。「YouTubeをはじめる前から研究はしていました。『リフォーム』『キッチン』などと検索し、再生回数が多い動画をチェック。ニッカちゃんねるをスタートした後は再生回数の多い動画を真似てみたり、いろいろ試しました。YouTubeは再生回数だけでなく、視聴者の特性や時間帯などいろいろな分析ができます」
試行錯誤と分析の結果、わかったのはサムネイルとタイトルの重要性。いかに目を引くサムネイルにするかに工夫を凝らしている。また、再生されても開始3~5秒での離脱者が多い。冒頭で自己紹介していると7割は離脱するので挨拶は不要。オープニングでダイジェスト版や本編の一番おもしろい部分を出し、いかに続きを見たいと思わせるかが大切だという。
「スタート当初は分母、つまり登録者数が大事でした。これからは分子、いかにお客さまや会社がプラスになるかです」。今後は商品の宣伝や広告ではなく、会社がどんな活動をしているかをPRしていく。
広報YouTubeチーム 増田俊介 主任

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