塗料を通じて社会課題解決へ
日本ペイント(東京都品川区)は、抗ウイルス・抗菌ブランド「PROTECTON®(プロテクトン)」のラインナップを拡充。床用の「PROTECTON®フロアVKクリヤー」と建築内装用の「PROTECTON®インテリアウォールVKコート」を発売した。
新製品は銅の働きでウイルスや菌を99%以上抑制する
新商品の特長は、銅の働きにより塗膜表面に付着したウイルスや菌を99%以上抑制する効果を発現する点。「これまでの商品は光触媒を採用していましたが、銅の作用を活用することで光がないところでも抗ウイルス・抗菌作用が発揮できます」と営業本部マーケティング部汎用グループの藤澤理恵氏は語る。
「PROTECTON®フロアVKクリヤー」は屋内~準外部の床用で、塗膜が磨耗しても効果を発揮する優れた耐久性をもつ。そのため、車両タイヤが通ることが想定される工場の床にも使用できる。
「オミクロン株の感染拡大で工場の稼働が停止してしまったという声を聞く中で、インフラ施設でお使いいただき、安心安全の一助になることができたら」と藤澤氏。オプションの添加剤として床クリヤー用付着強化剤を使用することで、マンションエントランスなどの磁器タイルにも塗装が可能だ。
同ブランドは2020年より販売を開始しているが、床用の商品は今回が初めて。その背景には、抗ウイルス・抗菌製品への需要の高まりがある。
「2021年度は前年の2倍以上の売り上げを達成しました。壁だけでなく空間の大きな割合を占める床に着目し、塗料を通じて社会課題を解決したいという思いで開発しました」(藤澤氏)
「PROTECTON®インテリアウォールVKコート」は、中濃彩の色域とつや感が出せることが特長。抗ウイルス・抗菌塗料市場全体で淡彩やつや消しが多い中で、華やかに彩りたいというニーズに応えるため開発された。
営業本部 マーケティング部汎用グループ 藤澤理恵 氏

最新記事
この記事を読んだ方へのおすすめ
-
1659号(2025/08/04発行)17面
-
1659号(2025/08/04発行)7面
-
1659号(2025/08/04発行)7面
-
WEB限定記事(2025/08/04更新)
-
1659号(2025/08/04発行)7面