リフォーム産業新聞、と聞いて、どんな新聞かわからない方、想像つかない方はいませんか。そんな悩みを解消すべく、新聞を読む全国の経営者に、どのように新聞を生かしているのか聞きました。
今回は第3弾として、ネットで住宅設備・建材を販売するサンワカンパニーの事例を紹介します。「こんな活用ができるんだ」、「こんな内容があるんだ」。そう思ったあなた、ぜひ手に取ってみませんか?
リフォーム産業新聞とは?
リフォーム産業新聞は住宅リフォーム市場向けの経営専門紙です。
1987年の創刊以来、マーケットトレンドや行政、企業の動向、経営戦略・ノウハウ、商品などの経営に役立つ情報を発信しています。大手住宅会社や有力リフォーム、工務店、専門工事店、住宅設備・建材メーカー、流通など業界内の幅広い層にご購読頂いています。
企業名・・・サンワカンパニー
新卒社員が記事をもとに新規ビジネスを考案
ネットで住宅設備・建材を販売するサンワカンパニー(大阪府大阪市)は、リフォーム産業新聞を活用して新卒入社社員の研修を行っている。研修の内容とその効果について管理部人事課の亀田麻衣子氏に聞いた。
── 研修の内容を教えてください。
毎週リフォーム産業新聞が届いたら、人事からPDFデータで共有します。各自読んだ上で、興味を持った記事を2つほどコピーして切り抜きます。それを毎週続け、3ヶ月に一度、切り抜いた記事の中から1~2記事ピックアップし、レポートにまとめてもらいます。
内容は、なぜその記事に興味を持ったか、記事を読んだ所感、そして記事の内容を受けてサンワカンパニーとしてできる新しいビジネスのアイデアの提案です。これを入社から1年間、継続して実施しています。
提出されたレポートは部長以上と研修を担当する部署、そして人事が見ています。
── なぜこのような研修を始めたのでしょう。
社長の山根が以前いた会社では、日経新聞を使い、課題を見つけて新しいビジネスを考えるという研修をやっていたそうです。ビジネスにつながるケースもあったそうで、同様のことができないかということで始めました。
── 実際に新入社員からの提案が実現したケースはありますか。
まだ実現にいたったものはありませんが、議題に上がったものはあります。ガーデン、エクステリア製品メーカーの記事を読み、エクステリア商品を3点セットにして販売しようという提案でした。
── 新入社員は、この研修についてどのように感じているのでしょう。
「会社や上司からの情報だけでなく、客観的な情報を見て業界の概況を知れるのはありがたい」という声があります。毎週新聞を読むのは、はっきり言って負担が大きいと思います。それでもこの研修によって吸収できるものがたくさんあります。活字を読まない世代でもあるので、そういった意味でも強制的に読ませることは大きな効果があると思いますね。
── レポートを読んだ社員の反応はいかがですか。
中途の人間は業界の常識や慣習にはまってしまっていることが多いのですが、新卒だと社会人になったばかりで思いもつかないようなアイデアも出てきます。社内全体のヒントにもなっていますね。95%は中途社員なので、彼らの動きは注目を浴びています。
中途の人間は業界の常識や慣習にはまってしまっていることが多いのですが、新卒だと社会人になったばかりで思いもつかないようなアイデアも出てきます。社内全体のヒントにもなっていますね。95%は中途社員なので、彼らの動きは注目を浴びています。
管理部人事課・亀田麻衣子氏
リフォーム産業新聞では、全国のリフォーム会社や工務店、住宅設備・建材メーカー、流通に取材を行っており、マーケットや企業の動向等の情報を発信しています。
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