大規模修繕や外壁塗装を手がけるティーエス・ハマモト(広島県広島市)はこの10年、M&Aによって事業を拡大してきた。建材の製造販売業者、デザインガラス製造会社など5社を次々と買収し、現在の年商は5倍の20億円に。背景を濵本利寿社長に聞いた。
M&A、カギは本業とのシナジー
家具、ガラス製造会社買収
元請け9割に逆転
創業73年、もともとは下請けの外壁塗装会社「濵本塗装店」だったティーエス・ハマモトは過去10年、売上高1億円ほどの企業を次々に買収して事業を拡大してきた。現在は元請けが9割に逆転し、年商4億円がグループ全体で20億円に。社員数も14人から50人規模になった。
現在、ティーエス・ハマモト本体とは別に傘下企業は6つある。そのうちのひとつは、4年前に買収した「工房志楽」(広島市)で、建材やインテリアの開発、製造販売を行う会社。例えば、国産の杉材で製作した古材風の化粧梁(見せ梁)やコンクリートブロック風のタイルなどを販売している。
ガラス製造会社の「ハイカワデザインガラス」(山口県宇部市)も、7年前に傘下に入った。同社はステンドグラスなどの装飾ガラスを製造、販売まで手がける。また、4年前に買収した「エムズアーキプランニング」(福岡県福岡市)は、行政などへの確認申請の代行業務に特化した会社だ。例えば長期優良住宅認定、BELS評価、住宅性能証明書申請サポートなどを手がけている。
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