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奄美の離島から遠隔でリノベの施工管理実現、OKUTA

奄美の離島から遠隔でリノベの施工管理実現、OKUTA

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鹿児島県の奄美群島で暮らしながら、関東のリフォーム現場を遠隔で管理する。そんな夢のような取り組みを行っているのは、リフォーム会社OKUTA(埼玉県さいたま市)だ。ITツールを使うことで業務効率化を実現した点が評価され、LIXIL主催「秋のリフォームコンテスト2022」の全国最優秀賞を受賞した。

VR空間内を動きながら指示

業務時間、3割減

リモート施工管理により効率化
OKUTA リモート施工管理により効率化

現場監督が離島で暮らしながら、遠隔で関東のリフォームの施工管理を行う。OKUTAがそのために使用するのは、オンライン上にVR空間を生成する「ログウォーク(Log Walk)」(log build提供)だ。現場にいるスタッフがスマートフォンでこのアプリを起動しながら360度カメラで室内を撮影すると、クラウド上にVR空間ができあがる。外部の人たちがパソコンやスマホを通じてアクセスすれば、このVR空間内を自由に動き回ることができる。

ログウォークは元来は新築向けのサービスで、リフォーム事業者が利用するのは同社が初めてだ。空き家や大型リノベーションなど、施主が不在の場合に限定すれば「リフォームでも十分に可能」とOKUTAの小泉太社長は手応えを得ている。「例えば海外在住のお客さんに現場の状況を見てもらうためログウォークの画面をお見せすることもある。お客さんも安心します」

遠隔で現場監督を行うのは、ベテランの施工管理者だ。現場には、新入社員や時短勤務のパートらが立ち会う。ベテラン社員が品質管理を行うことで、経験の浅い従業員でも精度の高い施工管理を行うことが可能になった。これまで大型リフォームの施工管理を行うためには、トイレなど小規模工事で数年の経験を積む必要があったが、この期間が省略される。「採用や教育の在り方も変わってきます」と小泉社長。

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