平均単価1485万円。ランキング1位に輝いたのは、アネストワン(愛知県名古屋市)だ。年間受注件数はわずか35件のみで、5億2000万円を売り上げる。無垢材や漆喰、自社製の家具を使ったリノベで差別化を図る。さらにインスタグラムの活用で集客につなげている。
年35件で売上高5億円
自然素材と造作家具で差別化
マンションリノベーションの事例。モールテックスを取り入れたオリジナルキッチンをLDKの主役に。土間には趣味に集中できる専用スペースを設けた
壁は漆喰仕上げ
創業から25年、名古屋で住宅リノベ専門店の草分けといっても過言ではない存在がアネストワンだ。
「とくに名古屋は新築志向が強いところで、リノベーションのパイが少ない。今でこそ競合が増えてきましたが、数年前までうちと数社くらいしかなかった」と、青山信春社長は振り返る。
同社が高額案件を受注できる理由の1つは、全面改修のみに特化していることだ。既存の間取りをすべて解体し、スケルトン(構造躯体だけの状態)にする。漆喰や無垢の木、タイルやアイアンなど自然素材を使用する。そこから家事動線の良い間取りや、施主の要望を叶えるようなプランニングを行う。「1000万円程度の提案では(一般的な)リフォーム会社と競合になってしまうので、より踏み込んだ提案をすることを心がけています」(青山社長)

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