栃木県で外壁塗装業を展開する十文字(栃木県宇都宮市)は、昨年12月よりTHA(神奈川県横浜市)が提供するサービス「AI社長」を導入した。従来、1日1、2件きていた社員からの質問が1週間で1、2件に減るなど業務効率改善の効果が現れている。
AIもんじ社長の実際の質問への回答
同サービスは、社長の考えや経験、営業テクニックなどをAIにインストールして、1カ月~2カ月で社長をAI化。LINEにさまざまな相談内容を入れると社長本人が直接回答したような返答が得られる。
十文字隆裕社長の知識が入った「AIもんじ社長」を開発したことで、外壁塗装の知識や屋根リフォーム、営業テクニック、自己啓発、メンタリングについてLINEを通して解決できる体制を構築した。社長自身の口調や性格もインプットし、社長に似た口調で回答する点が特徴。今後は質問や相談内容をレポートにまとめ、定期的に導入企業に報告する。
十文字隆裕社長の知識が入った「AIもんじ社長」
十文字社長は「当社は私が直接指導しています。社員からすると直接社長に細かいことを聞きづらく、それ故にミスが出ていました。気軽に聞けて、すぐに返答する仕組みを求めていました」と導入経緯を語る。
同社は今後、商談時に顧客からの質問に対し、その場で「AIもんじ社長」で回答できるようにしたい考えだ。また、BtoBでの展開を視野に入れる。同業他社に「AIもんじ社長」を活用してもらい、営業の課題等を解決してもらう方針だ。
「当社の強みは営業。その営業テクニックを強化し、まずは弊社が加盟で客する塗装事業者のネットワーク、ペイントラインの加盟店にも利用してもらいたいです」(十文字社長)
同社の今期売上見込み金額は2億円。主にポータルサイトであるヌリカエで集客し、受注獲得を図っている。

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