多くの業界が悩む人材不足は、このリフォーム業界でも喫緊の課題だ。キタセツ(東京都大田区)は昨年12月より33年間専門学校で教師を務めてきた飯田有登氏を社員に迎え、採用・社員教育に力を入れている。
元学校教師、社内で授業実施
週1~2回、建築知識や資格取得の講座を開講
授業の様子。仕事の後、大人たちが真剣に学ぶ時間を作る
就業時間内に授業
同社が現在力を入れているのは高卒採用だ。今の時期は、学校訪問やイベント参加を積極的に行っている。
高校就活では、進路指導担当の教師に企業の魅力を理解してもらうことが不可欠だ。高校生の多くは学校・教師からの紹介を通じて求人に応募する。また応募開始から一定期間は他社との併願禁止の「一人一社制」、7月から1カ月半ほどで決まる就活期間の短さなど、高校就活ならではの特有の仕組みがあるためだ。
採用活動時にアピールしているのは同社の教育体制だ。実務に関する新人教育の他に、週に1〜2回、全社員が参加できる授業を2クラス開講しているのが特徴だ。ひとつは、建築史や建築の基礎知識を学べる「建築勉強会ベーシック」。建築史・建築家、伝統的な在来工法など、建築の基礎を学べるクラスだ。現在、社員約30人のうち20人ほどが参加している。

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