不動産テックサービスを提供するイタンジ(東京都港区)グループのHousmart(同)は、売買仲介会社向けの営業支援システム「PropoCloud(プロポクラウド)」の販売に注力している。現在、不動産会社740店舗で導入されており、さらにシェアを伸ばしていきたい考え。
自動でおすすめ物件のメールが配信され、営業マンの長期追客の業務負担を減らす。
同システムの特徴は不動産購入見込み客への長期追客支援だ。顧客リストに対し、おすすめ物件情報を掲載したメールを自動で配信し、引き合いに繋げる。
物件は最大3件紹介。「週に2〜3回メールを配信している会社が多いです。ある企業では初回接客から1年半後にメールに反応してもらえて契約に至ったケースもあります」(針山昌幸社長)。おすすめ物件はインターネット上に公開されている不動産データや独自の情報を収集している。
「多くの不動産会社では人手不足が課題。そのような中で今すぐに物件を買ってくれない、『中長期のお客さん』に対して、自分で物件を探して、その情報を一つ一つメールすることはメンタル的にも負担が大きくて難しい。それに不動産購入はタイミングが重要。周りの人が家を買ったりしだすと自分も買おうと思ったりするので、そのタイミングを逃せない。プロポクラウドは定期的に自動でメールを送っているので、タイミングを逃さず、負担なく追客できます」(針山社長)。
また、メールの開封率や紹介した物件がどれだけ見られているかなども管理画面から確認が可能。購入意欲の高い顧客の見極めもしやすく、営業しやすくなる。
大手の導入も増え、今後さらに導入利用者数を増やしていきたいと針山社長は話す。
針山昌幸社長
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