サンヨーホームズ(大阪府大阪市)は、中古住宅仲介時の改修事業に本格参入する。
7月から「サン住まいリング」の名称でサービスを展開し、現在約41億円のリフォーム売り上げの拡大を図る。
「サン住まいリング」とは中古住宅の購入から売却、リフォーム、アフターサービスまでトータルでサポートする独自サービス。中古住宅の仲介は提携不動産会社で行い、サンヨーホームズが仲介時に派生したリフォームを請け負う。現在、約500社の不動産会社に提携の打診をしている。
「サン住まいリング」の名称で展開
提携先となる不動産会社は関東、中部、関西、九州の4エリアで募集しており、数が集まった地域から、7〜8月にサービスを開始する計画だ。提携先は、「Hope-Net」と呼ばれるサンヨーホームズの不動産情報システムの利用が可能となる。従来、同システムは新築住宅の土地情報で利用していたが、このたび中古住宅情報も利用できる形にリニューアルした。中古住宅の売り主、買い主情報をWEB上で探し出すことができる。
また、中古住宅売却者ならびに購入者には診断・保証・点検システム「住まいドック」を提供する。このシステムは住宅の耐震性や劣化状況を調査し、結果を診断報告書にまとめるもので、利用者は住まいの現状を把握した上で、的確な改修が可能となる。価格は劣化、耐震診断で5万2500円(税込み)。なお、診断で性能に問題が発生した際、リフォームを行うと、部位によって異なるが最長10年の保証(5年更新)、アフターサービスが付加される。
サンヨーホームズの2013年3月期の売り上げは前年度比3・1%増の408億8400万円。営業利益は同5・4%減の7億3300万円だった。売り上げに占めるリフォーム割合は約10%。今期は前年度比41・2%増の577億3500万円を見込む。「サン住まいリング」は成長戦略における重点プロジェクトに掲げている。

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