ニッカホーム(愛知県名古屋市)が今期グループ売り上げ250億円(12月決算)に向け、社内体制の再構築に取り組む。生産効率向上のため、店長を中心した人事異動を推進。全国規模での配置転換により、300億円突破を視野に入れた基盤づくりを進めていく。
ニッカホームは、グループで87店舗を展開するリフォーム会社。近年は、給湯器・トイレの交換を中心に扱う新ブランド「大問屋」も立ち上げ、前期売り上げは200億円を突破した。
ただ、前期は創業後初めて売り上げの伸び率が20%を割り、10%台となった。900人を超える組織となり、残業の減少や休日取得など勤務体制の整備を進めたことが大きな要因。そこで、生産効率を上げ、基準としていた売上高前年度比20~30%増の成長率に戻す取り組みに着手した。
「各店の数字を分析した上で、責任者を中心とする配置展開を行います」(大隅直哉取締役・営業副部長)
従来、配置展開は、エリアの責任者が構想し、経営陣が了承する形で行うケースが多かった。このたび生産性などの数字分析ができるソフトを導入したため、数字を基に全国規模でフレキシブルな人事を行う。大問屋や高単価リフォーム提案を行うプラスアップなどグループで行う他事業への配置転換も実施する。
「今期は、20店舗ほどの新規出店も行う予定です」(大隅取締役)
配置転換に加えて、力を入れるのが拠点の拡大。特に強化エリアとなっている関東には約10拠点の開設を新たに計画している。現時点で、埼玉の2拠点、東京に1拠点、神奈川に1拠点の店舗開設(ニッカホームブランド店舗)が決まっており、さらなる拠点増を目指す。
今期中にはグループ従業員数も1000人を超える予定。500億円ステップに向け、まずは300億円を狙う体制づくりを進めていく。

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