有識者に聞く、「多様化するユーザーの声」にどう応えるか

≪テーマ　：　iemoが目指すもの≫
～　暮らしや住まい、百人百様の社会に　～

◆今週のゲストコラムニスト◆
iemo　代表取締役CEO&Founder　村田マリ氏

≪Profile≫早稲田大学卒業後、サイバーエージェントに入社。2005年、コントロールプラス株式会社設立。ソーシャルゲームをはじめとした事業を展開し、gumi社などへ売却。2013年12月、iemo株式会社を設立。

2万記事を配信するまとめサイト

　「iemo（イエモ）」は、国内最大級の住まいに関するプラットフォームです。

　リフォームやリノベーションのアイデアを紹介する記事、インテリアコーディネートに関する記事、生活や収納の知恵・アイデアをまとめた記事など、幅広く「家」と「暮らし」にまつわるコンテンツを配信しています。

　ユーザーの大半は女性で、スマートフォンからのアクセスが９割を占めます。家事や育児の合間にまとめ記事をチェックするなどして、インテリアコーディネートやDIYなどに、アイデアを活かすユーザーが多いようです。

　リフォームやリノベーションなどの家づくり記事に興味を示すユーザーと、暮らしの知恵として１００均グッズの活用アイデア記事を読みたいというユーザーは、一見ニーズが異なると思われるかもしれません。しかし、iemoに訪れるすべてのユーザーの根底にあるのは「今の暮らしや住まいをよりよくしたい」「自分らしい暮らしや住まいを追求したい」という想いです。ユーザーの期待にも応え、最終的には、快適な住まいを実現するために事業者の方や製品を紹介し、ユーザーが実際にアクションして家を変えるところまでお届けすることがiemoの役割であり使命だと思っています。

ユーザーと家づくりの専門家をマッチングする場へ

　まとめ記事のプラットフォームとしての成長を中心に事業展開していましたが、今後はiemoに集まるユーザーと家づくりのプロをつなぐマッチング事業へと少しずつ軸足を移していきます。

　現在、すでに８００を超える家づくりのプロ（専門家）の方々にご登録いただいております。リフォーム事業者や工務店だけでなく、建築家、インテリアデザイナー、インテリアコーディネーター、キッチンやトイレ、バス、インテリアなどの資材メーカーの皆さんに、プロならではの視点からまとめ記事をご執筆いただいております。

　記事を通じてユーザーが直接プロに問い合わせをするケースも増えており、事業者の方々からも好評を得ています。今後は記事を通じたユーザーとプロとのマッチングだけでなく、各事業者が展開するサービスや商品を直接ユーザーが購入できるマーケットプレイスの構築も進めていく予定です。

　プラットフォームであるiemoが提供する知恵とアイデアが多くの人々にシェアされ、これまで以上に家づくりのプロとのマッチングの場を提供できれば、日本の家も暮らしも、変わっていく。人々のライフスタイルに合わせた、よりよい暮らしや住まい、まさに「百人百様の社会」が実現できると信じています。