買取再販で1295億円、業界1位のカチタスの戦略とは

ランキング1位となったのは主に中古戸建ての買取再販を手掛けるカチタス（群馬県桐生市）だ。子会社リプライスを含めた2025年3月期の売上高は1295億円と業界トップの実績を誇る。

戸建て中心に年間7372件販売

135店舗展開しグループ売上1295億円

中古の戸建てを仕入れリフォームして販売。割安に戸建てが買える点が人気だ

単価は1600万円超

グループの買取再販の年間販売件数は7372件。平均販売価格は土地建物込みで約1631万円だ。

カチタスとリプライスの2社はどちらも戸建てを中心としつつ、中古マンションの買取再販も手掛ける会社だが、それぞれやや商圏が異なる。カチタスは人口5万〜30万人の地方都市の築30年ほどの物件を買い取る。リプライスは30〜50万人の都市で築20年ほどの物件が対象。

2社の物件仕入れ数は年間8323件。買い取り先は約6割5分が仲介会社経由で、残り3割5分が自社直接の買い取りだ。他社に比べて、自社比率は高い傾向にあるのだが、これはエリアによっては仲介会社が少ない地域もあるため。そのためコストをかけて物件の売主を集客し、買い取っている。