日本の住宅外壁の主流となって久しいサイディング。その代表格である、窯業・金属系の新商品からトレンドを探った。
クローズアップ建材 サイディングの基礎知識
窯業・金属系とも、木目やタイル柄の再現性に加えて、それぞれの素材の強みを生かした防汚性や断熱性、色あせのしにくさなどの性能面も強化している。それに伴って、デザイン性も優れた新商品が続々発売されている。
セメントと繊維質原料が主成分で、耐火性に優れた窯業系は比較的安価でデザインのバリエーションも豊富。一方、軽量で耐久性があり、短工期でメンテナンス性の良い金属系も人気が高まっている。また、天然木や木材チップを圧縮して作られた、温かみのある自然な外観が特徴の木質系を選ぶ施主も増えている。
国内では、これまで新築は窯業系、リフォームはカバー工法の需要などから金属系というようにニーズが分かれてきた面もあるが、昨今では、厚みをもたせることで寒冷地でも凍害が少なく耐久性を高めた窯業系を選ぶケースも増えており、商品バリエーションの充実とともに、各素材が使われるシーンも多様化している。
- 天然木の温かみと陰影を再現
- セラトピアシリーズ「オットシダー」[ ケイミュー]
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木目柄の窯業系。天然木とは異なり、耐久性に優れ経年劣化の心配がないため、長期にわたり美しさを保つことができる。トレンドのすっきりとしたレッドシダーをリアルに再現。4割の木目を採用することで、戸建て住宅に使いやすいスケール感にした。自然な色調のばらつきと、個性的で温かみのある表情が建物に存在感を与える。

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