大手9社リフォーム事業第1四半期決算
大手住宅会社9社の第1四半期決算が出そろった。全社のリフォーム売上高の前年同期比の平均は98.6%だった。リフォーム事業強化に乗り出す住宅会社各社だが、2015年度のリフォーム事業の滑り出しは低調な結果に終わった。
大幅減収となったのは、積水ハウス、住友不動産、積水化学工業のリフォーム業界トップ3社。
前年同期比の全社平均は98%
前期1300億円超のリフォーム売上高をあげた積水ハウスは、大規模リフォームを推進する「リノベーション事業」やOB向けの省エネ改修を強化した。しかし、売上高は前年比76%の281億円と大幅減収となった。要因は「消費増税前の駆け込み需要の反動減」としている。
住友不動産の新築そっくりさん事業の売上高は前年比83%の175億円。要因は同社も消費増税反動減による影響。ただし、受注棟数は44%増と、駆け込み前の水準に戻り、「通期では順調な進捗」としている。
積水化学工業は83%の218億円。築15~25年のOBに対する設備交換提案などを実施したが、前年割れに。
大和ハウスは横ばいの215億円。ミサワホームは98%の119億円でほぼ横ばい。住友林業、旭化成リフォームに増収だったが、1ケタの伸び率にとどまった。三井ホームは129%と唯一好調だった。
大手はリフォーム事業を早急に事業の柱として育てたい考えだが、生活者の消費マインドが改善せずに伸びが鈍化している。
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