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- > PUDDLE、芸者の稽古場「検番」が住まいに蘇る
開湯1300年の歴史を持つ兵庫県随一の名湯地、城崎温泉。かつては芸者の稽古場として使われていた「検番(けんばん)」がリノベーションで蘇(よみがえ)った。建物は検番として使われなくなって長い年月が経ち、築年数は50年を超える。この建物が今は東京からUターンしてきた家族が暮らす住まいとして使われている。設計したPUDDLE(東京都渋谷区)の加藤匡毅代表にデザインのポイントを聞いた。
30畳以上あるリビングは間仕切りを設けない広大なリビング・ダイニング。「梁」が連なる印象的な空間に蘇った。
外観は元「検番」の名残を残したまま大きく変更せずに補修。このエリアの建物には一つ一つ橋がかかっている。
「既存梁」残し、木造の新たな価値追求
「この梁が見つかった時に『やった。これは絶対残そう』と思いました」。この「城崎レジデンス」が他のリノベーション物件と明らかに異質な印象を与えるのが広大なリビング空間全体にかかる7本の梁だ。「なるべく既存のものを生かすというのが私の考え方。出てきたとき、施工会社の方にも一切触れないように、と伝えました」
異様な雰囲気のこの梁は外面を材木でトラス組み加工しているものだという。
時を経て味わいが増した梁が、この部屋のアクセント

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