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子供のころの思い出をデザインに
憧れの土間の上で生活したい―――そんな顧客の夢をかなえるリフォームを行ったのが、エージェント(東京都港区)の住宅部門、FIND空間DESIGNだ。2016年7月に川崎市で施工したマンションの専有部工事の工事は「土間のある家」と命名され、注目を集める事例となった。同作品はLIXILメンバーズコンテスト2016のリフォーム部門で大賞を受賞している。
床にはタイルが敷き詰められている
奥さんが生活の主役になれる設計
同物件は築18年のマンション。依頼者は50代の男性で、奥さんと子供1人が住んでいた。リフォームのきっかけは子供の独立。すでに子供が一人独立しており、部屋が空いていたことから、それを生かせる住まいを求めていた。
施主が抱えていた悩みはキッチンの閉塞感。オープンキッチンであるにもかかわらず、飼っていた猫の出入りを制限するためにフェンスをカウンター側と廊下側2カ所に設置。奥さんがキッチンにひとたび入ると夫に声をかけても聞こえない、テレビも見れないという、隔絶した空間になっていた。そのため、家の中で奥さんが孤立する時間が多かった。
以前のキッチン。オープンキッチンにもかかわらず、ネコの出入りを防ぐために封鎖されていた(左)。
家の中心に位置するキッチン。奥さんが主役になれる空間に(右)
そこで、キッチンを思い切ってリビングに移動。広い空間の中で、テレビを見ながら、家族と会話を楽しみながら料理をすることができるようになった。

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