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地方都市である広島で、年間30件を超える中古住宅リノベーションを受注しているのがハウジングネットワン(広島県広島市)だ。中古住宅のリノベーションがあまり浸透していない地域で、いかにして受注を獲得するのか。そのポイントを花井佳代常務取締役に聞いた。
和風の住まいに合わせて、落ち着きがある風合いでまとめた
シンプルなデザインに、モザイクタイルでアクセント
キッチンは造作で
「リノベ費用は平均して800万~1000万円ほど。物件価格を合わせると新築を超えますが、マンションでも『オリジナルな空間をつくれる』という点で差別化しています」(花井常務)
その価格の高さにもかかわらず、完成物件の見学会には、平均して2日間で100人を超えるユーザーが来場するという人気ぶりだ。
同社が展開するリノベーションブランド「箱デコ」。そのコンセプトは、古いマンションを「箱」に戻して、思い通りにデコレーションし、理想の住まいを手に入れるというシンプルなもの。プランニングの際は模型を製作。「箱」の中身をどのようにつくり込んでいくかをより分かりやすくしている。
「箱」のコーディネートを模型で分かりやすく
さらに、ユーザーがより好みに合わせて「箱」をデコレーションできるように収納や家具、インテリアをオーダーメードで提供。中でもこだわっているのはキッチンの造作だ。
オールステンレスやタイル張り、セメント調仕上げなどデザインは様々。機能面では、ユーザーの身長や食器、家電に合わせて、天板や収納のサイズを調節。シンクまでオーダーメードで製作するので自由度が高く、天板との継ぎ目がない一体型のものをつくることも可能だ。
カフェテイストにマッチしたオールステンレスタイプ
「リビングでの過ごし方を充実させる『リビ充』が進む昨今では、住まいの主役はキッチン。『他にはない自分だけのキッチン』はお客様を魅了します。今後は、今までやっていなかったデザインに挑戦するなどして、施工事例を充実させていきたい。いずれは首都圏への進出が目標です」(花井常務)
同社の前期リフォーム売上高は7億円。3月には初の一棟丸ごとリノベーションマンションとなる全10戸の「リーヴァ海老園」を完成させた。
ワークスペースを設けることで、家族の距離感を近づける

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