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瀬戸内海に浮かぶ豊島(香川県)の古民家が現代美術のギャラリーに生まれ変わった。設計したのは成瀬・猪熊建築設計事務所(東京都杉並区)。現代美術アーティストであるスプツニ子!氏の作品を展示する「豊島八百万ラボ」には、作品テーマでもある「先端科学と神話」の世界観が表現されている。
古民家の中には研究所の異質な空間が広がる
神社との連続した空間に
まず、「ラボ」に入る前に通るのが、金属製の鳥居。3基の鳥居は建物の入り口だけでなく、古民家の背後にある壇山とそこに祭られている豊玉姫神社の方角に向いている。
入り口の鳥居は奥の豊玉神社にも向かっている
「この企画は、単なる建物や敷地の改修にとどまらず、建物と地域との空間の連続を意識しています。そのため、地域の神社である豊玉姫神社に向かって鳥居を配置しているのです」(成瀬友梨氏)
しかも鳥居をくぐって終わりではない、ギャラリーの受付を越えた奥の庭には赤い絵馬かけが連なっており、壇山を望むことができるようになっている。
絵馬かけの向こうには壇山を望む
実験器具が並ぶ異空間
建物の内部に入ると、そこには実験器具が並ぶ研究空間が広がる。しかし、壁や木の梁がむき出しとなった天井など、建物の古めかしさを随所に残している。
この記事の関連キーワード : ギャラリー 古民家 地域 成瀬・猪熊建築設計事務所

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