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団地再生事業協同組合、築43年団地をクラシックにリノベ

団地再生事業協同組合、築43年団地をクラシックにリノベ

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若年層呼び込むプロジェクト開始

 建物の老朽化、住民の高齢化など、多数の問題を抱える団地。新しい若い世代を呼び込み、団地の価値をよみがえらせようと活動するのが、団地再生事業協同組合(東京都港区)。団地再生の鍵は何か、金丸典弘理事長に話を聞いた。

団地再生事業協同組合 同物件は、相場価格で600万~700万円同物件は、相場価格で600万~700万円。
今回は750万円分のリノベーションを行い、1650万円で販売する

10人に一人は好きになる

 神奈川県横浜市青葉区にあるすすき野団地。築43年、820戸のこの団地のある1室が、古くもあり、新しい部屋にリノベーションされた。玄関ドアを開けてまず飛び込んでくるのは、懐かしさを感じるパーケット(寄せ木張り)フローリング。楕円形に切り抜いた木の間仕切り壁を抜けると、クラシックなキッチンが置いたリビングダイニングが。袖壁はタイル張りで、まるでこの団地ができた時から使われたと錯覚させるようなたたずまいだ。

団地再生事業協同組合 今回採用したキッチンは、タカラスタンダードのエマーユ今回採用したキッチンは、タカラスタンダードのエマーユ。
クラシックな印象を出すため、あえて20年以上前から販売しているこのモデルを選んだ

 「築古であることは変わらない。ならば今風に作り替えるのではなく、いっそ古さを生かそうと。あえて家具は置かず、建材や建具にこだわって設計してもらいました」(金丸代表理事)

 同組合が行った今回のプロジェクト「ダンチお預かりValue UPシステム」は、不動産売買、リノベーションにおいて特殊なやり方を取り入れている。まずオーナーからいったん物件を「預かり」、若い世帯を呼び込めるようなリノベの企画、設計をして、買い主が見つかる前に施工。その後、内覧会を経て、売却する。リノベにかかった費用は、成約後に回収する仕組みだ。このため、改修に伴う物件オーナーの負担が発生しないのがメリット。

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