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・リノベ費用をクラウドファンディングで集めることが人気
・資金提供に特典を設け調達、4438万円集めたプロジェクトも
・先行顧客の獲得や、事業内容PRにつながることも人気の理由に
「クラウドファンディング」人気
リノベーションに必要なお金をネットで集めるケースが増えてきている。実は今、「クラウドファンディング」という仕組みを利用した建物改装プロジェクトが急増。クラウドファンディングとは、簡単に言えばネット上での資金集め。中には約4000万円も集めたリノベ事例もある。なぜ人気なのか、リポートする。
クラウドファンディングサイト「レディーフォー」
広島の廃校を再生
「リノベーションのための資金を私たちのサイトで集める方が非常に増えています」。こう話すのがクラウドファンディングサイト「レディーフォー」を運営するレディーフォー(東京都文京区)のマーケティング・広報マネージャーの大久保彩乃氏。
クラウドファンディングとは何か。「何かやりたい人を私どもは実行者と呼んでいます。この実行者の方が、群衆(クラウド)から、資金調達(ファンディング)するというもの」(大久保氏)。同社は実行者と資金を提供したい人をネットで仲介するサイトを運営。2011年に開始以来これまで7500件以上のマッチングをしてきた。
とりわけ大きな金額を集めたことで有名になったリノベプロジェクトは広島の廃校再生。なんと集まった金額は3849万円。527人が資金を提供した。建築家の隈研吾氏が設計を手掛けることや、広島県が地域活性化のために使われなくなった2つの小学校と1つの保育園を再生するというストーリーが話題を集めたためだ。
現在それらの建物は、「木と和紙デニムの学校」「木と竹の学校」「木と牡蠣の学校」をテーマによみがえり、イベ
ントやコミュニティスペースとして活用されてる。
下関では4438万円調達
しかしなぜ、これだけ多くの人が資金を提供するのだろうか。その理由の一つは特典にある。今回の事例では5000円~100万円の13タイプの「資金提供コース」を用意。例えば5000円寄付の場合は、廃校の下駄箱に名前を入れられるという特典が付く。 10万円コースでは隈氏の解説付きで再生後の建物を見られるツアー。100万円では企業の社名をプレートとして廃校に掲示となっている。「純粋な寄付というよりは特典を購入してもらうという呼びかけ方がほとんどです」(大久保氏)

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