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電動工具やのこぎりを片手に自ら家具作りや棚の取り付けを行う"DIY女子"が増えてきている。その先駆けとなったのが昨年3月、愛好者が集まり結成された「DIY女子部」。わずか1年強で部員は200名を超え、入部後住まいへの感心を高めた人も多い。リフォームのきっかけにもなり得るDIYの新しい動きを取材した。

スキルアップ講座。電動ドライバーの使い方の模様
隠れ"DIYヤー"が表に
「主婦同士で話をしていますと縁台を作ったことがあるとか、寝台の設計を自ら行って作ってもらったとか、そんな話が出てきます。実は隠れ女子"DIYヤー"はいるんです」(代表宮野裕未さん)
日本でDIY(ドゥ・イット・ユアセルフ)というとどうしても男性が行う日曜大工がイメージされる。そんな固定概念を払拭しようと、「楽しく、かわいく、美しく」をテーマにDIY大好き女子が集まった。部員の経歴は多種多様。イラストレーターもいれば、ネイルアーティストから元CAまで、主婦を中心としながらも、彼女たちの経歴はさまざまだ。毎月1回行う定例会では多様なメンバーが集まる利点を生かし、部員の1人が講師となり、ワークショップを行っている。
「先日は電動工具初級編として、杉板でボックスを作りました」(宮野さん)
定例会参加者は約20人
そのほかにアンティーク風木枠塗装や和紙のライト作りなどを行い、毎回約20人が参加する。ほかにも、DIYのイベントでの講座開設、DIY本の監修など活動の幅はどんどん広がっている。
「新潟県にある角利産業という刃物・道具の会社と一緒に女子でも使いやすい道具の開発も始まりました」と宮野さん。
男性用の道具の欠点である「大きい」「重い」「かわいくない」を改善した女子用ののこぎりや刃物が世の中に出回る日も近い。
休日はホームセンターへ
西岡美穂さんは2011年11月に女子部に参加し、今では副代表を務める1人。丸一日ホームセンターに入り浸るほどDIYにのめりこんでおり、押し入れをクローゼットにしたり、掃除道具を入れる収納ボックスを作ったりする"つわもの"だ。
「女子の方が思いがけないものを利用しようというアイデアが強いです。今までは教わる場所がないため、できない人がいましたが今後間違いなくDIY女子は増えると思います」(西岡さん)
アメリカなどではDIYでできない部分をプロに頼む形が一般的であり、DIY女子が増えれば住宅リフォームの活性化につながる可能性は高い。
今後は地方の部員に向けてスキルアップ講座のユーストリームやユーチューブ等での動画配信も計画している。また、5月末には専用の工房をオープン予定だ。

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