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「空気感をデザインする」ことを掲げている一級建築士事務所CURIOUS design workers(キュリオスデザインワーカーズ、愛知県名古屋市)。建築家の石本輝旭氏によると、空気感とは施主の持つ雰囲気や個性のこと。どのように施主の個性を引き出し、プランニングに落とし込んでいるのか教えてもらった。(レポート:編集部・長田)
コンセプトは「クラフトカウンターのある家」。写真手前にあるカウンターで料理やドライフラワー作りを楽しめる
個性を言語化するコンセプトづくり
建築家 石本輝旭 氏
空気感をデザインするために一番必要なことがプランニングに入る前のコンセプトメイキングだという。「個性を認識するためにヒアリングとブレインストーミングをして、個性をわかりやすく言葉に変換します。コンセプトメイキングは空気感を表現するための道しるべです」と石本氏は語る。
石本氏が手がけた築30年ほどのマンションのリノベーション事例を紹介する。施主は30代夫婦で、夫は歯医者、一級建築士の妻は大学で建築を教えている。二人の共通の趣味は、料理とドライフラワーだ。ヒアリングして見えてきたことは、夫はコーヒーを淹れる、靴を磨くといった瞬間を楽しむ暮らしをしていること。妻は流行りよりも自分のお気に入りを大切にし、時間の流れを楽しんでいることだった。
靴を並べられる棚を設けた。座ってコーヒーを飲みながら、靴の手入れができる
夫婦の要望は、ふたりが自然と集まりやすいリビングがあり、人が立ち寄りやすい家であること。週末は夫婦でキッチンに立ち、部屋には二人の思い出を飾っていきたいということだった。
「おふたりとも職場にそれぞれ部屋があり、自分一人になれる時間がある。家はふたりで共有する時間がある場所です。家に求めるものは、それぞれの好奇心を満たす事柄を共有して、一緒に時間の流れを楽しむことだと考えました」と石本氏。
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