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古材と道南杉を活用
築21年の4階建てのマンション1階3部屋が、複数店舗が共同で運営するシェアマーケット「ノクチラボ」にコンバージョンされた。古材や廃材、道南杉などを活用し、誰でも気軽に入れるデザインを目指した。オーナーと不動産会社、店舗運営者と設計者が共同でプロジェクトを進めた画期的な事例になった。
Before:リノベ前は、窓側であることから完全に閉ざされていた
After:1階の接道部分が全体的に開かれた
ベニヤ、足場材などを採用
今回紹介するシェアマーケット「ノクチラボ」は、地元で店舗設計などを行うISPdesign(神奈川県川崎市)の清嶋貴樹代表取締役と、飲食店を経営するワイエムピー(同)の丸山佑樹代表取締役が一緒に立ち上げたtenが中心となり、リノベーションを行った物件。彼らは店舗運営も行う。
2部屋つないだ店舗側には、真ん中にデスクを設置。奥に見えるドアが、かつての入り口だ
リノベーションの特徴は、古材や木材を利用した、新しさを感じさせないデザイン。例えば、2部屋をつないでできた店舗側では、カウンターデスク上に杉の使用済みの足場板を張り、壁はスラブを無色塗装にしている。入り口とトイレドアに採用した無垢のラワンベニヤ材は、エイジング加工を施した。道南杉を使用した床材は、グレー塗装して古さを演出。エントランスの看板は、牧場などの柵に使われていた廃材を組み合わせたものだ。
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