中古リノベ＋買取再販開始で売上6割増の8億円に 匠和美建

水回りリフォームに強い匠和美建（佐賀県佐賀市）の2023年3月期の売上高は前期比1億円増となる7億9000万円となった。2021年3月期は4億9000万円だったので、この2年で59％も売上が伸びている。中古リノベと買取再販を始めたことが、増収を後押しした。

中古リノベ＋買取再販分を上積み

同社は2年前より不動産業を始めた。本業とは異なる「いえサガ」という専門の屋号をつくった。専用のチラシを、住宅一次取得者が暮らす賃貸マンションなどを中心に枚数は6万部ほどを配布する。反響率は、8000分の1ほど。チラシにQRコードを載せて自社ホームページへ誘導するようにした。

不動産専門のチラシを配布

ホームページで会員部分に進むと物件の情報が見られる形にする。会員登録を行った顧客に電話で営業電話をかけ、自社に来てもらうという二段階の集客により来店率を高めている。

自社ショールーム内にも従来の水回り住設展示とは別に不動産のコーナーを設け、来場者には新築の建売住宅と中古物件を紹介。半数以上の顧客に、「古いけど、安くて良い」と後者を選んでもらっている。その理由は、同社がデザイン性の高いリノベーションもワンストップで手がけているからだ。

デザインパターンも和モダン、北欧、西海岸など6種類を用意。不動産のコーナーの横にLDKのモデルルームを展示し、そこでイメージを膨らませてもらう。「もちろん、お客様に建売住宅をお選びいただくケースもあります。仲介手数料をもらえるので、それはそれで良い。地元のハウスメーカーさんとも仲良くさせてもらっています」

リフォーム産業フェア2023 匠和美建　松本直也社長　熱演！

中古リノベと買取再販を始めたら売上6割増、成功の秘訣を話します

日時：

7月19日（水）13:10～14:00

会場：

東京国際展示場（東京ビッグサイト）

講演タイトル：水回りリフォームだけでは生き残れない！　外装と不動産で「多角化」し売上を4割伸ばした戦略