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村上康史建築設計事務所の「築63年木造賃貸アパートの再生 tede」、「第40回住まいのリフォームコンクール」国土交通大臣賞を受賞
1585号(2024/01/22発行)11面
築63年の木造賃貸アパートがリノベーションで職住近接型の集合住宅に生まれ変わった。物件名は「tede(テデ)」。設計は村上康史建築設計事務所(東京都小金井市)、企画・プロデュースはアッドスパイス(京都府京都市)が手掛けた。同事例は「第40回住まいのリフォームコンクール」で国土交通大臣賞、「第7回日本エコハウス大賞」でグランプリを受賞。ワークスペースや土間のある住戸など、他の賃貸物件との差別化を行った。
ワークスペースや土間で差別化
土間は2種類
築63年の木造賃貸アパートが職住近接型の集合住宅に生まれ変わった ©貝出翔太郎
同物件は木造2階建て。当時学生向けに建てられ、住戸4戸が2層になった計8戸のアパートだった。
改修では、エリアのニーズに見合い、他の物件と差別化できる物件を目指した。同物件のエリアは芸術系の大学や雑貨店などが多い。そのため、芸術系の大学の学生や自宅に作業スペースがないクリエイターなどをターゲットとして想定し、設計を行った。
改修後、1階にはエリアの特性を踏まえて5室のワークスペースと共用部のラウンジを設けた。ワークスペースは壁に塗装調のクロスを貼り、床は土間化した。ラウンジは屋外廊下と同じ明るい色調のレンガを敷いている。村上康史代表は「木造の賃貸物件の場合、どうしても1階に住んでいると2階の生活音が響きます。1階をワークスペースにすることで音漏れに配慮しました」と語る。
この記事の関連キーワード : グランプリ トップニュース 村上康史建築設計事務所 賃貸

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