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一般社団法人リノベーション協議会主催の 「リノベーション・オブ・ザ・イヤー2024」。1500万円以上部門で最優秀作品賞を受賞したのが、「sam.tati(サンタティ)〜他人間相続〜」である。単なる物件の売買を超え、買主が既存の家をリスペクトし、売主の世界観を引き継いだリノベーションの全容について聞いた。
既存の家を生かしビンテージの世界観
外からの耐震・断熱補強で内装を残す
板張りの壁を残し、元の家の空気感が色濃く漂うLDK
解体予定の
上物に一目ぼれ
60年代ビンテージをこよなく愛し、照明や服、雑貨などを集めている40代の施主男性。家の歴史を感じさせるような、150平米以上の中古戸建てを見つけてリノベーションし、家族や親類が集まれるようにしたいと、リノベーションの設計・施工を行うリノクラフト(愛知県豊橋市)に夫婦で相談に訪れた。
家探しは難航した。夫婦それぞれの職場の中間地点という条件もあったが、そもそも大型の家は売りづらいため解体され、土地を分筆するなどして売りに出される。そのため、売り物件自体がなかった。そこで「売地、上物あり」物件で探し始め、2年かけて見つけたのがこの物件だった。
施主男性は一目で物件を気に入り、解体予定の上物ごと購入したいと持ち掛けた。地震で建物が倒壊するなど、何か起きたら申し訳ないと首を縦に振らない売主。そこで、「既存住宅状況調査」を実施。劣化状況を明らかにし、買主が全て直すと約束することで合意に至った。「いうなれば、不具合があっても売主の責任は問わず、リスクは買主が負うという約束ですね」とリノクラフトの今泉幸崇代表は話す。
この記事の関連キーワード : ビンテージ リノクラフト リノベーション・オブ・ザ・イヤー リノベーション協議会 中古戸建て 設計トレンド

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