外壁・屋根塗装工事を得意とするマツミ(大阪府茨木市)は、今夏の節電対策として"屋根からの遮熱"を勧めている。イチ押しは、同社が扱う東亜システムクリエイトの「ヒートカットパウダー」。水性塗料や油性塗料に混ぜ込むパウダー状の材料で、高性能の断熱塗料を低コストで作ることが出来る。およそ1㎡当たり500~600円程度。
「だいたい屋根の塗り替えは15~20万円くらいですが、これに3~5万円くらいの上乗せだけで効果の高い遮熱屋根ができあがります。若干表面のツルツルがザラザラになりますが、見た目にはほとんど分りません。屋根や壁はもともと断熱層として機能している部分なので、断熱性能強化こそもっとも効果的な節電法ではないでしょうか」(同社実松大輔社長)。
屋根の場合、色彩による日反射率の多寡が大きく影響するため、夏場の強烈な日射を遮熱するならば、本当は日反射率90%以上となる白色がお勧めだという。3階建て家屋や傾斜がほとんどない屋根ならば白色も目立たず効果的。また、家屋だけでなく工場や倉庫などは屋根面積が大きい分、節電効果も高い。「工場では夏場に業務用クーラーをガンガンつけた中で作業をしていますが、この塗料ならば15~20%の節電はすぐに出来ますよ」
同社では、2010年からヒートカットパウダーを取扱い始めた。引き合いはじわじわ増えており、実際に施工も何軒か手がけている。メーカーとのタイアップにより、メーカーに問い合わせのあったお客さんを回してもらえるメリットもあるようだ。

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