全職人が営業もする「責任施工」で勝負
昨年10月、年商260億円という有力リフォーム会社ニッカホーム(愛知県名古屋市)から分社化された会社がある。大問屋(東京都大田区)だ。同社はガス機器のリフォームに特化したリフォーム専門店で、実は2010年からニッカホーム内の新規事業としてスタート。売上高は前期ベースで20億円を突破。知られざる大問屋のビジネスモデルをリポートする。
田園調布店の看板には「ガス大問屋」。ふらりと店に入ってくる人は月100人程度
主要都市に27拠点
「ガス大問屋」。東京・田園調布にある本店にはこんな看板が掲げられている。「こんな店が今、主要都市に27店舗あります」。こう話すのは大問屋の社長、浅岡朋宏氏。大問屋の最大の特徴は「ガス機器」をメーン商材としたショップであるということだ。名刺にも「ガス機器設置のスペシャリストの店」と表記する力の入れよう。
拠点は関東が11、中部が11、関西が3、九州が2。元々ニッカホームのお膝元である愛知県を地盤に拠点展開してきたが、5年ほど前から関東を強化してきた。
取り扱うリフォーム商材は毎月10万部ほど配布しているチラシを見ればわかりやすい。「ノーリツ給湯器78%オフの4万8000円」「リンナイ給湯器81%オフの8万9900円」「パロマエコジョーズ72%オフの12万9900円」といった大手メーカーのガス給湯器をPR。これらはすべて工事費込みで、消費者にわかりやすさと割引率の高さをダブルで訴求。「ネットの安い業者と比べても割安な部類だと思います」(浅岡社長)。
ガス系ではコンロも主力商品の一つ。それ以外には食洗機、レンジフード、トイレ、洗面なども取り扱っており、数はそこまで多くはないがキッチン、お風呂などのリフォームにも対応する。

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