「女性の方が塗装向き」
「塗装は女性の方が向いている」。そう語るのは、イスミ塗装工業(千葉県いすみ市)の白鳥和則社長だ。同社は、月10棟ペースで戸建てメインに外壁塗装工事を行う。社員6人、職人5人ながら、昨年夏に女性のベトナム人外国人技能実習生を3人採用した。なぜ外国人の女性なのか、そしてその効果を聞いた。
【リポート/編集部 高田遥介】
第1期生として採用された3人のベトナム人と白鳥社長
月の案件数1.6倍増
お客さんの対応も変化
採用されたベトナム人外国人技能実習生は、30代2人と20代1人で、3人とも女性。主に外壁塗装、建築塗装を担っているが、彼女たちは来日するまで建築経験はなかった。
白鳥社長は以前から、女性は塗装には向いていると考えていた。「私の母や妻も現場に出ていたが、何も問題はありませんでした。塗装は丁寧さと器用さが求められる。足場の組み立ては力のある男性向きだが、細部の丁寧さが求められる塗装は力仕事ではないので、性別は関係ないです」
効果はすでに出ている。現在女性職人へのクレームはなく、遅刻や無断欠勤もないので非常に助かっていると白鳥社長は目を細める。「3人とも丁寧で、隅々まで奇麗に塗られておりムラがないです。養生も丁寧で作業後に剥がしても奇麗だし、作業全体の流れがスムーズ」

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