木の高さで価格を提示
庭木のガーデニングを行うクイック・ガーデニング(東京都府中市)は、関東から東海にかけてのホームセンター等と連携し、年間約3万件の工事を行う。売上高は、2019年3月期で13億円を記録している。その理由は、分かりやすい価格提示と、施主と職人との接点を増やしているからだ。
チラシは、価格を高さで明記しわかりやすくしているのが特徴だ
価格の曖昧さを打破
売上高は1人年800万円
同社の特徴は、価格の分かりやすさにある。まず、木の高さを3パターンに区分け。例えば、0メートルから3メートル未満の木は、剪定4000円(本)、伐採は6000円(同)、消毒2000円(同)。7メートル未満まで価格を表示するので、施主が頼みやすくなっている。
また処分費用も明示。ゴミは、45リットルゴミ袋1袋で500円、直径10センチメートル以上の太幹は、1キログラム100円で引き取る。
「料金価格の曖昧さが、植木職人の低賃金の原因です。それなら、人工や時間単位ではなく、木の高さにすればお客さんはもちろん、職人も計算しやすい。その結果、価格が安定して、職人1人あたりの平均売上高は、約800万円になります」(営業部企画営業G・高橋知生次長)
さらにOBフォローとして「クイック・ガーデニング通信」を年4回発行し、OB宛に送付する。中身は、剪定事例や直近4カ月の売上高と作業実績、職人の昼飯紹介コーナーなど。職人の顔や業績を見せることで、安心感を訴求している。

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