塗装リフォームの受注競争が過熱している。下請け専門だった会社が集客や営業を強化し元請け化するケースが相次いでいるためだ。工務店やリフォーム店も塗装専用部門を立ち上げるなどし、シェア争いが激化。元請け支援を強化するコンサルやFC事業者の増加や、集客を支援するマッチングサイトが増えてきたことなどがこの状況を後押ししている。さらに、家電量販店など異業種の参入もあり、戸建て塗装市場は活況。最新動向をリポートする。
下請けに限界
元請けに転換し売り上げを伸ばしているのがアークス(埼玉県草加市)。2年前から始め前期は元請けで1億8000万円を売り上げた。下請け7000万円を含め年商は2億5000万円。今期は元請けだけで3億5000万円を見込む。
以前は完全下請け。売り上げは2億5000万円ほどあったがさらに拡大するには課題があった。下田昌孝社長は「下請けだけでは知名度が上がらない、会社を大きくするための限界を感じていました」と話す。
元請け化のために約150平米の塗装専門ショールームを開設。プレゼン用に施工模型を展示。月14万枚のチラシを撒いて知名度を高めたところ売り上げが拡大。昨年は2店舗目も出店した。さらに草加駅内など約20カ所の看板広告を出したり、オリジナルキャラ「塗装のトントン」をPRしたりと露出も増やしている。「広告を出し始めて1年経ってから反響が増えてきました」と下田社長は話す。
アークス急成長の要因の1つにコンサルティング会社の支援もある。同社では船井総合研究所(大阪府大阪市)などのサポートを受けて事業を強化。
アークスの駅の看板
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