花岡建装(熊本県熊本市)は見積書を工夫することで、成約率を10%から35%へ伸ばした。以前は、施工項目とその金額のみを書いた1枚の見積書だった。だが、現在は現場調査に行った際に撮った写真を書類に添付。掲載する写真は、建物全体はもちろん、高圧洗浄をする場所を写したものもある。雨樋や軒天井、庇は場所ごとの写真を添付し、1つ1つ使用する塗料や塗装等の説明を記す。屋根は写真と共に耐久性に関する説明、劣化に対する対策も書いてある。見積書では、それぞれの費用を平米ごとの単価と総額を出す。戸建て住宅1件で説明書は16枚ほど。
家の全景から高圧洗浄を行う場所まで添付。洗浄時の水圧まで記入してある
この見積書の作り方は、他社との交流の中で学んだ。同社は3つのグループに所属している。麻布(愛知県春日井市)、日本塗装名人社(愛知県名古屋市)、塗装ボランティア団体の塗魂ペインターズだ。「団体に所属することで、たくさんの塗装業に携わっている人に会うことができます。そこで、塗装に関しての知識や技術を学ぶことができてとても有意義です」と花岡賢社長は語る。

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