塗装事業者のミヤケン(群馬県前橋市)が出店攻勢を進める。昨年8月出店した高崎店をはじめ、来年8月には太田店の出店を決めた。県内の3大都市をカバー後も新規出店を続け、2020年までに5拠点体制を目指す方針だ。

ホームページでは自社の実績を大きく掲載し安心感訴求
「今年太田店を出す予定でしたが、高崎の市場が予想よりも大きかったので、1年出店を遅らせました。高崎店は本社に近いので、事務員だけ在住させていますが、初年度2億円の売り上げでした」(宮嶋祐介社長)
同社は2000年に創業。"脱ペンキ屋"をキーワードにブランド力強化を推進。ガラス張りのショールーム設置や、汚れのない作業車の徹底など、塗装会社のイメージ変革に取り組んできた。
1店舗当たりの想定売り上げは3億5000万円から4億円。戸建て住宅が約7万世帯の本社(前橋市)では、すでに想定売り上げを超えている。人員は1店舗営業3人、事務員1人が基本モデル。セミナーでの集客を基本とし、年間450~500棟を受注する。今後は人員採用、育成をさらに強化し、拠点拡大の準備を進める。
「太田店出店後は、塗装店ではなく、リフォーム店を出すかもしれません。状況を見ながら計画します」(宮嶋社長)
同社では既にリフォーム事業を開始しており、1億円弱を売り上げる。前期の総売上高は7億5300万円で、約8%の経常利益を計上した。今期は13%増の8億5000万円を目指す。
「最終的には塗装で全国展開し、100億円を目指したい。そして職人の給料が上がる仕組みを作っていきたいと思っています。8月には塗装会社など5社でコンサル会社のジャパンペイントマスターズを立ち上げました。一次締切で70社弱が入会しましたが、入会金は10万円で月々2万円ですから全く儲からないですよ(笑)。ここで、人材育成の仕組みなどを提供し、個別の塗装会社に希望が与えられればと思っています」(同社長)

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