リフォームプロ(神奈川県川崎市)は「団地」をターゲットにした新たなリフォーム事業に取り組んでいる。専用のホームページや商品を開発し、最近は500万円を超えるスケルトンリフォームの契約が増えてきた。

サイト「リダンチ」で集客を図る
依頼者は30~40代
「団地に住む方からの依頼が増えてきています。それなら特化した商品を開発しようと考えました」――。阿部悌二社長は、団地に住むユーザーからの問い合わせが増えてきたことから、新ビジネスを着想。今年の6月から団地をターゲットにしたリフォームを本格化した。
現在は月間4~5件の契約に至っている。平均単価は500万~600万円。依頼者は30~40代。受注数、成約単価も伸びていると阿部社長は話す。
3つの戦略を実施
"団地攻略"のために採った戦術は3つ。1つ目は団地専用の商品開発。2つ目は集客用のウェブサイト構築。3つ目は現場見学会による販促活動。
1つ目の団地専用の商品については、価格が平米ごとに決まる定額制商品を開発。グレードが異なる3種を用意。
例えば標準プランでは1平米9万8000円。大きな間取り変更はできないが、部屋全体の設備・建材を一新するスケルトンリフォーム。標準といえども床材には秋田杉、壁には漆喰など、同社が従来から取り組んでいる自然素材リフォームの材料を使用する。また、キッチンもオリジナルで作る。


自然素材を使うリフォームがプランの特徴だ
その他のグレードとしては、平米11万円の「グレードアッププラン」と12万5000円の「断熱重視プラン」がある。価格と仕様をあらかじめ決めておくことで、ユーザーのリフォームに対する不安を払拭することが狙いだ。
現状では2種類のユーザーニーズがあるという。「1つは700万~1000万円 ほどかけてフルオーダーでリノベーションしたい人、もう1つは300万~400万円くらいでなるべく安く済ませたい方。それぞれ半々の割合ですね」(阿部社長)
PR用のウェブ開設
集客のためには団地のリフォーム情報を発信する専用サイト「リダンチ」を立ち上げた。サイト内には団地をリフォームした実際の施工事例が豊富に紹介されている。また、見学会や相談会などのイベント情報も紹介。もちろん、開発した団地リノベーションの商品についての解説も行っている。
その他には、「団地の基礎知識」というコンテンツを用意。中古物件購入前の ユーザー向けには、お勧めの不動産も紹介している。
「今は不動産会社と連携し、仲介の相談にも対応しています。最近は物件購入前に依頼されるケースが増えているので、自社でも不動産事業を検討しています」(阿部社長)。
現在、サイトを通じて月間4~8件の問い合わせにつながっている。
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