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《第1回建築職人甲子園TOKYO》プレゼン大会に1800人

《第1回建築職人甲子園TOKYO》プレゼン大会に1800人

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 建築職人業界から日本を元気に―という想いのもと、第1回建築職人甲子園TOKYOが五反田ゆうぽうと大ホール(東京都)で開催された。会場には建築職人を中心に約1800人が集結。テーマ「挑戦」のもと、決勝大会に残った5企業のプレゼンが行われ、千葉県のイスミ塗装工業が記念すべき1回目の大会を制した。

309社の頂点に輝いたイスミ塗装工業の職人たち309社の頂点に輝いたイスミ塗装工業の職人たち

千葉のイスミ塗装工業が初優勝

 2015年4月5日午後13時。あいにくの雨にもかかわらず、会場の席は満席となる賑わいを見せた。行われるのは建築職人たちによるプレゼン。エントリー309社の中から、一次予選、二次予選を通過した5社が「業界活性化の取り組み」「仕事に対する想い」を各20分で語る。大会にかける想いを鈴木美房理事は開会挨拶で次のように話した。

 「業界を変えるためには我々職人が変わらなくてはいけない。最初の気づきはそこでした。本日檀上にあがり、プレゼンを行う職人たちも普段は現場で働く普通の職人たちです。

 人前で話すことは苦手です。難しい言葉も苦手です。そんな彼らが会話をし、掘り下げ、そしてやっと見つけた熱い思い。共に学び、共に実践し、そして今日、共に輝こうとする職人たちの姿を共に感じ取ってください」

 決勝に残ったのはタムラ建設(栃木県)、イスミ塗装工業(千葉県)、晃南(栃木県)、メガステップ(東京都)、ナカムラ電装(東京都)の5社。総合建設業、塗装、鳶など、業種はさまざまである中、仕事への想いが語られた。

 優勝したイスミ塗装工業は、テーブルとイスを使い工事ミーティングが行われている場面を再現。進捗確認が行われる中、職人たちの心の声という形で各職人が持つ想いが語られていった。例えば2年前ミュージシャンから転職した職人は、現在若手3人を引っ張る立場。10年音楽にすべてを注ぎ込んできたが、現実の厳しさに直面する。

 支えてくれた妻、そして社長に、「最高の職人になって貢献する」と涙ながらにプレゼンした。白鳥和則社長は優勝コメントで「職人根性をもってこれからも技術発展、人間性の向上に努めていきたい」と話した。

 建築職人甲子園TOKYOは、建築職人が同じ志をもった仲間と出会える環境を提供し、学びを通じて新しい職人の価値を提供する催し。建築職人が自らの仕事に夢や誇りを持ち、建築職人としての生き方、すなわち人間力を高めることで、建築職人業界の発展の礎となることを目指す。

 最後の挨拶で、小山宗一郎理事長は次のように大会を統括した。「私たち一人ひとりが主役。そして職人魂を大切に5年後、10年後、100年後どんな時代がきても共に学び、共に実践し、共に輝くを合言葉に輝かしい未来に向けて突き進んでいきたいと思います」

 来年の第2回大会は、5000人規模を予定。6月からエントリーを開始する。

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